圧力単位換算ツール
オンライン圧力単位換算ツール - Pa、kPa、MPa、bar、atm、psi、mmHg(Torr)、inHg、mH₂O、kgf/cm² など 13 種類の単位を相互変換
圧力単位の換算とは?
この圧力単位換算ツールは、入力値を異なる圧力単位の間で素早く変換します。対応単位は 13 種類で、SI 単位(パスカル Pa、ヘクトパスカル hPa、キロパスカル kPa、メガパスカル MPa)、工学・気象でよく使われる単位(bar、ミリバール mbar、標準気圧 atm、工学気圧 kgf/cm²)、医療・真空分野の単位(Torr、水銀柱ミリメートル mmHg)、ヤード・ポンド系単位(psi、ksi、inHg)、水柱単位(mH₂O)を網羅しています。タイヤ空気圧の確認、天気予報で目にする「ヘクトパスカル」の読み解き、血圧値と論文値の比較、産業用配管の MPa 表示の理解など、どの場面でも一度の操作で別単位の値が得られます。すべての計算はブラウザ内で完結し、データが外部に送信されることはありません。
使い方
操作手順
- 換算したい数値を入力
- 元の単位(From)と変換先の単位(To)を選択
- Convert ボタンを押して結果を確認
- 「関連する換算」で他の単位組み合わせも参照
押さえておきたいポイント
- 1 Torr ≈ 1 mmHg:血圧は mmHg、真空計測は Torr が一般的。数値上はほぼ同じだが、厳密な定義は異なる。
- psi は lbf/in² のことで、北米のタイヤや産業用ゲージで多用される。bar は atm に近い(1 atm ≈ 1.01325 bar)が、両者は別の単位。
- kgf/cm² は古い工学気圧。1 kgf/cm² ≈ 0.98 bar で、旧型の圧力計でいまだに見かける単位。
活用シーン
技術的な仕組み
圧力とは単位面積あたりに働く力です。SI 組立単位はパスカル (Pa) で、1 Pa = N/m² = kg·m⁻¹·s⁻² と表されます。2019 年の SI 再定義以降、ニュートンは m·kg·s⁻² から導かれ、キログラムはプランク定数 h = 6.626 070 15 × 10⁻³⁴ J·s、メートルは真空中の光速 c、秒はセシウム 133 の超微細遷移により固定されているため、SI の枠内でパスカルは厳密かつ自己完結しています。本ツールではあらゆる単位を Pa に対する固定の倍率として保持し、変換は value × (factor_from / factor_to) という単一の浮動小数点演算で実行されます。 中心となる定数は次のとおりです。1 atm = 101 325 Pa(第 10 回 CGPM、1954 年);1 bar = 100 000 Pa(定義値);1 Torr = 101 325 / 760 Pa ≈ 133.322 368 Pa;1 mmHg ≈ 133.322 387 415 Pa(水銀密度 13.5951 g/cm³、g_n = 9.806 65 m/s²、Torr との差は 2 × 10⁻⁷ 未満で工学上は同等扱い);1 psi = lbf/in² ≈ 6 894.757 Pa(国際ヤード・ポンド系のポンド 0.453 592 37 kg とインチ 0.025 4 m を使用);1 inHg(0 °C 規約)≈ 3 386.388 64 Pa;1 mH₂O(ρ = 1000 kg/m³、g_n)= 9 806.65 Pa;1 kgf/cm² = 98 066.5 Pa(工学気圧 'at')。いずれも実質的にテーブル参照で済み、単位そのものが追加の誤差を生むことはありません。 絶対圧・ゲージ圧・真空圧の違いは、単位ではなくゼロ点の取り方の違いです。絶対圧は真の真空をゼロ(psia、Pa abs)、ゲージ圧は現地の大気圧をゼロ(psig)、真空圧は負のゲージ圧として測定します。本ツールが変更するのは単位だけで、基準点は変えません。ゲージ圧を絶対圧へ直すには、現地の大気圧(海面では約 101.325 kPa、標高 1000 m では約 89.9 kPa)を加える必要があります。 数値精度は IEEE 754 倍精度浮動小数点(有効 10 進約 15〜17 桁、マシンイプシロン 2⁻⁵² ≈ 2.22 × 10⁻¹⁶)が上限となります。本ツールで最も比率が大きい換算は ksi → Pa(≈ 6.89 × 10⁶)ですが、倍精度のオーバーフロー限界を遥かに下回るため、連続乗算でもオーバーフローやアンダーフローは発生しません。ただし表示上は元の測定精度以上の桁を見せないよう、6〜9 桁の有効数字に丸めることを推奨します。
- パスカルの定義:1 Pa = 1 N/m² = 1 kg·m⁻¹·s⁻²。2019 年の SI で h、c、Δν_Cs が固定値になり、Pa は SI 内で厳密。
- 標準気圧 1 atm = 101 325 Pa(1954 年 CGPM)。atm、Torr、mmHg、inHg など歴史的単位の基準。
- 1 bar = 100 000 Pa(定義値);1 hPa = 100 Pa = 1 mbar。気象学の hPa は旧称 mbar と数値上完全に一致。
- 1 Torr = 101 325/760 Pa ≈ 133.322 Pa;1 mmHg ≈ 133.322 387 Pa(水銀密度 13.5951 g/cm³、g_n = 9.806 65 m/s²)。両者の差は 2×10⁻⁷ Pa 未満。
- 1 psi ≈ 6 894.757 Pa;1 inHg(0 °C) ≈ 3 386.39 Pa;1 mH₂O = 9 806.65 Pa;1 kgf/cm² = 98 066.5 Pa(工学気圧、1 bar より約 2% 小さい)。
- 絶対圧・ゲージ圧・真空圧は基準点の違いで、単位の違いではない。本ツールは単位を変換し、選択されたゼロ点はそのまま保持する。
- IEEE 754 倍精度は有効 10 進約 15〜17 桁。最大換算比 ksi → Pa(~6.9 × 10⁶)はオーバーフロー限界を大きく下回るが、表示は誤った精度感を避けるため 6〜9 桁に丸めるべき。
換算例
タイヤ空気圧
32 psi ≈ 220.6 kPa ≈ 2.206 bar ≈ 2.249 kgf/cm²血圧の数値
120 mmHg ≈ 16.00 kPa ≈ 0.158 atm海面の大気圧
1 atm = 101.325 kPa = 1013.25 mbar = 760 mmHg = 14.696 psi産業用蒸気・油圧
1 MPa = 10 bar ≈ 145.04 psi ≈ 10.20 kgf/cm²気象通報のヘクトパスカルとミリバール
1015 hPa = 1015 mbar = 101.5 kPa(晴天時の典型的な海面気圧)真空・高真空
1 Torr ≈ 133.32 Pa;高真空 10⁻⁶ Torr ≈ 1.33 × 10⁻⁴ Paよくある質問
対応している圧力単位は?
13 種類です。パスカル (Pa)、ヘクトパスカル (hPa)、キロパスカル (kPa)、メガパスカル (MPa)、バール (bar)、ミリバール (mbar)、標準気圧 (atm)、トル (Torr、数値上は mmHg と同じ)、重量ポンド毎平方インチ (psi)、キロポンド毎平方インチ (ksi)、水銀柱インチ (inHg)、水柱メートル (mH₂O)、工学気圧 (kgf/cm²)。任意の 2 単位を選んでリアルタイムに変換できます。
1 bar は何 kPa? また 1 atm とどう違う?
定義により 1 bar = 100 kPa = 100 000 Pa ちょうどです。一方、1 atm = 101.325 kPa なので、1 atm は 1 bar より約 1.325% 大きい値になります。bar は産業現場で覚えやすい丸い数値として定義されたもので、atm は実際の海面平均気圧に合わせた単位です。気象学や物理学では atm、工業用の圧力計では bar が使われる傾向があります。
mmHg と Torr は同じ単位?
数値上はほぼ同一です。1 Torr は厳密に 1/760 atm = 101325/760 Pa ≈ 133.322 Pa と定義され、1 mmHg は標準重力 g_n = 9.80665 m/s² と水銀密度 13.5951 g/cm³ から 133.322 387 415 Pa と定義されます。両者の差は 2×10⁻⁷ 未満なので、血圧計、マノメーター、真空測定など実用上は同じ単位として扱えます。本ツールでは内部的に Torr = atm/760 を採用しています。
psi は絶対圧?それともゲージ圧?
psi 自体は「重量ポンド毎平方インチ」という単位を表すだけで、絶対圧 (psia) かゲージ圧 (psig) かは区別していません。単位を変換しても基準点は変わらないため、ゲージ圧の読みは別単位に直してもゲージ圧のままです。ゲージ圧を絶対圧に直すには、現地の大気圧(海面では約 14.696 psi)を加算してください。
なぜ 1 kgf/cm² は 100 kPa ではなく約 98.0665 kPa なの?
工学気圧は「1 平方センチメートルあたり 1 キログラム重」と定義され、キログラム重には標準重力 g_n = 9.80665 m/s² が用いられます。したがって 1 kgf/cm² = 98 066.5 Pa ≈ 0.9807 bar で、1 bar より約 2% 小さい値になります。旧式の圧力計や旧ソ連・ロシア系の技術資料でよく登場しますが、現在の SI ガイドラインでは bar または MPa への移行が推奨されています。
気象通報の hPa と mbar は何が違う?
両者は等しく、1 hPa = 100 Pa = 1 mbar です。気象学では 20 世紀の大半で mbar が使われ、1985 年以降に hPa へ統一されました。そのため別々の図表に「1013 hPa」「1013 mbar」と書かれていても、同じ圧力を意味します。
MPa と bar はどう使い分ける?
目安としては、油圧、高圧容器、コンクリート強度、設計図面では MPa(1 MPa = 10 bar)、タイヤ、エアコンプレッサー、低圧配管、欧州の研究室では bar や kPa、北米の産業用ゲージでは psi が主流です。MPa と bar はちょうど 1 桁違うだけなので、暗算での換算も非常に簡単です。